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復興は平和の礎(民主党とマスコミの続き)

2011327&29日

宇佐美 保

 私は、“「原発がどんなものか知ってほしい(全)平井憲夫」のブログを見るように”とのメールを頂き、拝見してびっくりしました。

 

しかし、「平井憲夫」で検索しますと、“あれは間違いやウソが多い!”等と非難の声を挙げている記述を多く見ましたので、(平井さんを疑ったりして申し訳ないのですが)直ぐに引用させて頂くのを控えて居りました。

 

 

更に、知人から、次のようなメールも頂きましたが、それでも信じられませんでした。

 

私の職場にも……の課があって、出張者は被爆手帳を発行されていました。

彼らの子供はみんな女の子、と会社では有名な話でした。

 

 

 ところが、昨日26日(土曜日)の朝日ニュースターの番組「パックインジャーナル」中、特別ゲストとして出席された後藤政志氏(元東芝原子力設計技術者)が、次のような発言をされました。

 

 

 原子炉格納容器からの一日当たりのガス漏れ量は、漏れた放射能の影響が原発敷地内に留まる量として、格納容器体積の0.5%迄を設計基準としている。

 

 

 と言う事は、発電所ないには常時放射能漏れ現象が発生している事になりますから、先に掲げました『平井憲夫のブログ』の内容に真実味が増しました。

例えば、次の記述です。

 

 

原発には放射能の被曝の問題があって後継者を育てることが出来ない職場なのです。原発の作業現場は暗くて暑いし、防護マスクも付けていて、互いに話をすることも出来ないような所ですから、身振り手振りなんです。これではちゃんとした技術を教えることができません。それに、いわゆる腕のいい人ほど、年問の許容線量を先に使ってしまって、中に入れなくなります。だから、よけいに素人でもいいということになってしまうんです。

 また、例えば、溶接の職人ですと、目がやられます。30歳すぎたらもうだめで、細かい仕事が出来なくなります。そうすると、細かい仕事が多い石油プラントなどでは使いものになりませんから、だったら、まあ、日当が安くても、原発の方にでも行こうかなあということになります。

 皆さんは何か勘違いしていて、原発というのはとても技術的に高度なものだと思い込んでいるかも知れないけれど、そんな高級なものではないのです。

 ですから、素人が造る原発ということで、原発はこれから先、本当にどうしようもなくなってきます。……

 

 

 何しろ、私は不覚にも、原発の作業現場には放射能の問題は皆無と思っていたのです。

何しろ、最近、新聞に見る原子炉容器、又、格納容器の図は「ダルマさんのような一体化した形態」ですから、言われてみればなるほどそうですが、後藤政志氏は、格納容器(原子炉)の上側は核燃料の出し入れの為に開閉可能な構造になっており、その蓋を本体の間にパッキングを挿入して、ボルトとナット等で締めつけているのですから、内部圧力が高まれば当然、蓋と本体の間(パッキング部分)に若干隙間が出来ます。

又、パイプも何本も接続されています

 



 (この件も含めて「
予言されていた"原発震災"/広瀬隆氏インタビューを是非ご覧頂きたく存じます)

 

このような事実を知りますと、私が頂いていたメールの次の内容が大変気になりました。

 

○○さんも地元なので、いろいろと知っていて、浮浪者のような人を東京からつれてきて働かせ、
制限を越えると次の原発に連れて行って0(ゼロ)クリアしてと……そんな使い捨ての人間もいるようです。

 

ところが、番組中で、二木啓孝氏(ジャーナリスト)も次のような話をしました。

 

 

 

私の仲間の、堀江邦夫氏(フリーライター)の著作『原発ジプシー (講談社文庫) 』には、下請け労働者の悲惨さにも触れている……

「ウェス」と言われていて、あんな近代的で立派な原発の最後は手拭きの雑巾がけなのです……

 

 

 しかし、私はここでの二木啓孝氏の「ウェス」に対する解釈は間違っていると存じます。

「ウェス」とは、文字通り「〈wasteから〉機械の油ふきなどに用いるボロ布」の意味であって、
私が頂いたメールの「使い捨ての人間」を意味しているのだと存じます。

即ち、「布としては使えないボロ布を、汚れ作業に使い、その汚れを洗って再使用することなく捨ててしまう布」なのです。

(失礼な表現になりますがお許しください)
「一般的な仕事には使って貰えない人たちが、放射能汚染環境で使われ、放射能を浴びるだけ浴びて働けなくなると
治療を施すことなく廃棄してしまう」ような状態の人たちを「ウェス」の一言で表現しているのだと存じます)

 

 

 そこで、この著をAmazonで購入しようとしましたが、「この本は現在お取り扱いできません」ということでした。

 

 

 それでも、「原発ジプシー」をインターネット検索しましたら、エル・ムンド[EL MUNDO:スペインの新聞 ]2003.6.8

に、「調査報告/原子力発電所における秘密」 という、次の記述を見ました。

 

 

日本の企業は、原子力発電所の清掃のために生活困窮者を募っている。 多くが癌で亡くなっている。クロニカ〔本紙〕は、このとんでもないスキャンダルの主人公達から話を聞いた。

 

DAVID JIMENEZ 東京特派員

 福島第一原発には、常に、もう失うものを何も持たない者達のための仕事がある。松下さんが、東京公園で、住居としていた4つのダンボールの間で眠っていた時、二人の男が彼に近づき、その仕事の話を持ちかけた。特別な能力は何も必要なく、前回の工場労働者の仕事の倍額が支払われ、48時間で戻って来られる。2日後、この破産した元重役と、他10名のホームレスは、首都から北へ200kmに位置する発電所に運ばれ、清掃人として登録された

 「何の清掃人だ?」誰かが尋ねた。監督が、特別な服を配り、円筒状の巨大な鉄の部屋に彼らを連れて行った。30度から50度の間で変化する内部の温度と、湿気のせいで、労働者達は、3分ごとに外へ息をしに出なければならなかった。放射線測定器は最大値をはるかに超えていたため、故障しているに違いないと彼らは考えた。一人、また一人と、男達は顔を覆っていたマスクを外した。「めがねのガラスが曇って、視界が悪かったんだ。時間内に仕事を終えないと、支払いはされないことになっていた」。53歳の松下さんは回想する。「仲間の一人が近づいてきて言ったんだ。俺達は原子炉の中にいるって」。

 この福島原発訪問の3年後、東京の新宿公園のホームレスたちに対して、黄ばんだ張り紙が、原子力発電所に行かないようにと警告を発している。“仕事を受けるな。殺されるぞ”。彼らの多くにとっては、この警告は遅すぎる。日本の原子力発電所における最も危険な仕事のために、下請け労働者、ホームレス、非行少年、放浪者や貧困者を募ることは、30年以上もの間、習慣的に行われてきたそして、今日も続いている。慶応大学の物理学教授、藤田祐幸氏の調査によると、この間、700人から1000人の下請け労働者が亡くなり、さらに何千人もが癌にかかっている。

 

完全な秘密

 原発奴隷は、日本で最も良く守られている秘密の一つである。いくつかの国内最大企業と、おそるべきマフィア、やくざが拘わる慣行について知る人はほとんどいない。やくざは、電力会社のために労働者を探し、選抜し、契約することを請負っている。「やくざが原発親方となるケースが相当数あります。日当は約3万円が相場なのに、彼等がそのうちの2万円をピンハネしている。労働者は危険作業とピンハネの二重の差別に泣いている」と写真家樋口健二氏は説明する。彼は、30年間、日本の下請け労働者を調査し、写真で記録している。

 樋口氏と藤田教授は、下請け労働者が常に出入りする場所を何度も訪れて回り、彼らに危険を警告し、彼らの問題を裁判所に持ち込むよう促している。……

 

“原発ジプシー”

 原発で働くことを受け入れた労働者たちは、原発ジプシーとして知られるようになる。その名は、原発から原発へと、病気になるまで、さらにひどい場合、見捨てられて死ぬまで、仕事を求めて回る放浪生活を指している。「貧困者の契約は、政府の黙認があるからこそ可能になります」。人権に関する海外の賞の受賞者である樋口健二氏は嘆く。

 日本の当局は、一人の人間が一年に受けることが可能である放射線の量を50mSvと定めている。大部分の国が定めている、5年間で100 mSvの値を大きく超えている。理論上、原子力発電所を運営する会社は、最大値の放射線を浴びるまでホームレスを雇用し、その後、「彼らの健康のために」解雇し、ふたたび彼らを路上へ送り出す。現実は、その同じ労働者が、数日後、もしくは数ヵ月後、偽名でふたたび契約されている。そういうわけで、約10年間、雇用者の多くが、許容値の何百倍もの放射線にさらされている説明がつくのである。……

 

 

 そして、「nuketext.org」では、次のような記述と表を見ます。

(勿論その他にも……)

 

 

原発で働く労働者は下請け、孫請け・・・と8代も下の会社に雇われている場合も少なくありません。そのため劣悪な労働条件下、安い賃金で働かされます。

 

 

 そして、『原発ジプシー』著作の内容の一部がブログ「印象に残る風景」の中で紹介して下さっています。

 

−原発ではホームレスのような人たちがぼろ雑巾のようにこき使われている−

この手の話は,以前から巷で噂されていたと思います。

もちろん,電力会社がそんな真実を明らかにするはずもなく…。

それなら,自らが原発労働者となって実態をあぶりだそう,という趣旨で書かれた本です。

……


 更には「隠された被爆労働〜日本の原発労働者 等」もご参照ください。



 

 このような記述(映像)がインターネット特有の記述とおっしゃる方もございましょうが、『週刊文春(2011331日号):東京電力の「大罪」』には、「御用メディアが絶対に報じない」との副題のもとに、次のように書かれています。

 

 

……

「怒りを感じるのは、震災直後の対応です。東電から避難指示は一切なく、被害の状況がつかめないまま、建物の外に放り出されてしまったのですから」

 震災発生時、福島第一原発で作業していた下請け企業に勤めるAさん(24)は、本誌の取材にこう語った。パニックに陥った東電は、危険に晒されていた現場の人間を守ろうとさえしなかった、というのだ。

 発生当時、Aさんは四号機に隣接する施設で床の補修工事をしていたという。

「入り口付近で作業していたのですが、あまりの強い揺れに、近くの配管にしがみつくことしかできなかった。普段なら、必ず入り口で放射能に汚染されていないか量ってから、屋外に出るのですが、今回は停電で、チェックする機械も稼動していませんでした」

 五号機のタービン棟では、別の作業員Bさん(53)が暗闇のなか、M九・〇の恐怖に晒されていた。

「タービン建屋の二階で定期点検の作業をしていたところでした。

すぐに揺れが止まるかなと思っていたんですが、天井からホコリがバラバラと落ちてきて、突然、目の前が真っ暗になったんです。電気系統がシャットダウンしてしまった際の非常灯がほとんど点かなかったのです」(Bさん)

 Bさんは、たまたま手元にあった懐中電灯を手に、仲間たちと屋外へ脱出した。

 「ただ、逃げるといっても、天井部のクレーンに残された運転手を助けないといけなかった。みんなでハシゴを支えて、懐中電灯で照らし、声を掛け合いながら、運転手を降ろしました。運転手は、地面についた途端、腰を抜かしてしまいました。若い作業員が彼を抱えるようにして、逃げ出しました」(同前)

……

 「三号か四号機のどちらかで、プールから水が外に出たと聞きました。プールの水は、原発の中でも特に線量が強くて危険なのです。

だから、『ダイバー』と呼ばれるプール内での点検作業員は、みな外国人。というのも被曝線量限度が年間百ミリシーベルトの日本人は担当できない。毎回、基準が緩い外国人を臨時で雇っているのです」(Aさん)

命からがら建屋の外に脱出すると、「こんなに人がいたのか」と驚くほどの作業員たちがパニック状態に陥っていた。

「新潟など全国から下請け業者が招集されていて、六千〜七千人はいたと思う。

敷地内の道路は地割れが起こり、グラウンドは液状化していました」−(Bさん)

一彼らはどこに避難すべきかわからない。避難場所への誘導など、東電社員から指示が一切なかったからだ。

 それどころか、東電社員たちは、作業員たちを建屋内に残して、真っ先に避難していたというのだ。

「一度、人波について、グラウンドへ避難したが、何も指示はなかった。そこで、一番安全と言われる免震棟に行くと、東電社員やガードマンが大勢いたんです。我々が被害状況を話すと、驚いていました。作業員を誘導するより先に、どうして東電の社員が逃げているんだと、作業員たちは皆、不満気に話していました」(Aさん)

……

 

「タービン建屋内でも、電動工具をつかっていると、配電盤がショートすることが時々あった。建屋内の配電盤がショートしているだけなのか、大本の電源がおかしいのか、原因は判明しないままでした」(同前)

 下請け企業から集められた作業員は劣悪な環境で働かされていた。

東電の社員たちは、作業中に建屋内にいることはほとんどなく、数値を読んでいるだけ。実際、−作業に携わっているのは東芝、日立などのメーカーと下請け企業の作業員たちです。なかには、下請けの下請けから呼ばれている人もいる。こうした作業員の半数以上は雇用保険にも入っていないんじゃないか。七次下請けともなれば、日当は五千円程度という労働環境なのです」(同前)

 だが、こうした作業員の不満が東電本社の耳に入ることはなかった。Aさんが語る。

 「このあたりは、福島第一原発がなくては会社が立ち行かないところが大半。だから下請け企業は、仕事の受注を考えると、作業内容や環境に不満があっても、決して口にすることはできなかったのです」

……

 

と、「東電(社員)」は自らの身を安全な場所に置き、危険を全て「下請け」に押し付けている様子がはっきりと分かる恐ろしい話が書かれています。

 

 

 ところが、『週刊ポスト(2011.4.1号)』に、高山正之氏(コラムニスト)は次のように書かれております。

 

 

 

それなのに原発事故に関して必要以上に煽っている印象を受ける。

 中越地震で緊急停止した柏崎刈羽原子力発電所を取材したことがあるが、作業員らは地震から3日間、自宅にも連絡を取れないまま対応に追われていた。

 不平のひとことを漏らすことなく職務に集中した職員の中には、自宅が全壊していた作業員もいた。

 自分の身や家族をも顧みずに原発を守る仕事をしている作業員がいる。それを福島でもやっているはずだ。

 同じ日本人なのに、命がけで働いてくれている人への視点が抜け落ちている。

何度も言うが日本の対応は世界が悉に観察している。

戦時下でも精神性の高さを失わなかった先人たちのように、我々も前例なき国難を乗り越えようではないか。

 

 

 高山正之氏は、原発作業員の大多数が下請けさんである事は御存じなのでしょうか?

御存じであったとしたら、記述される作業員の方々とは、電力会社の正規社員の方々ですか?下請けさんですか?

(『週刊ポスト』は御用メディア?或いは、高山氏が御用コラムニスト?)

 

 

 それでも、東京新聞(2011329日)は、次の記事を載せてくれます。

 

 

 危機的な状況が続く福島第一原発。その復旧作業は放射能、時間との闘いで、作業員の確保が急務となっている。東京電力の要請を受けた協力会社、各地にいる作業員たちを呼び寄せようと躍起になっている。

中には法外な高給を提示された作業員もいる。

 「日当四十万円出すから来ないか」。福島県いわき市からさいたまスーパーアリーナ(さいたま市中央区)に避難している作業員藤田竜太さん(二七)の携帯電話に、旧知の原発のメンテナンス業者から誘いが入った

 現場は福島第一原発。高給である以上、それだけ高い危険が待ち構えていることばすぐに分かった。電線の敷設作業をしている友人からは「おれ、もう被ばくしているかも」と聞かされた。

 

 

 

 更に、東京新聞(2011327)には、「福島と明暗分けた女川原発 大津波想定、高い敷地に」の記事をきちんと載せています。

 

……

福島第1原発が想定した津波は最高約5・7メートル。しかし、実際にやってきた津波は高さ14メートルに及び、海寄りに設置したタンクやパイプの設備を押し流した上に、重要機器の非常用発電機が水没。東電は原子炉を冷却できなくなる事態に追い込まれた。

 東電は「想定には設計当時の最新の知見を取り入れたが、はるかに超えてしまった」とする。

 一方、宮城県沖地震など幾度も津波に見舞われた三陸海岸にある女川原発で、東北電は津波を最高9・1メートルと想定。海沿いに斜面を設け、海面から14・8メートルの高さに敷地を整備した

 港湾空港技術研究所(神奈川)などの調査では、原発から約7キロ離れた女川町中心部を襲った津波は、原発の敷地の高さと同じ14・8メートル。津波は一部で斜面を超えた可能性もあり、1〜3号機のうち最も海に近い2号機の原子炉建屋の地下が浸水したものの、「重要施設に津波は及んでいない」(東北電)という。

……

 

 

この記述からも分かりますように、今回の「東電福島原発事故」は決して想定外ではない事が分かります。

 

 

 更に、今日、ある方から次の内容のメール(早稲田大学理工学……の某氏が発信された)を転送頂きました。

 

…… 本来は原子力の代替燃料の話が活発に出ても良い時期ですが、何一つ出てこないのは 、メディアに出てくる学者も、原子炉を作った、あるいは現場の隅々まで見てないので、 下手な事(一言の影響が大きいので、、)は言えないため、話を聞いていても頼りがないように感じます。それくらい原子力は人間のコントロールを外れたら暴走するという事です。私もシステム・エンジニアの端くれですが、福島原発の設計思想に欠陥があった事は業界では誰でも認めるところです。東京電力の企業理念がいずれ問われるでしょう。原子力以外のシステムだと、すぐ解決できるのですが、原子力は人間が管理できなくなると、暴走して凶器となり、大きな犠牲が出ます。……

 

 

 従って、この原発は廃炉となるのでしょう。

ですから、朝日新聞(2011329日)の次の記事を見る事になります。

 

    

菅直人首相は29日の参院予算委員会で、福島第一原発を廃炉にする可能性が高いとの見方を示した。社民党の福島瑞穂党首が廃炉を求めたのに対し「一定の安定状況になった後に専門家の意見を聞いて決めるが、その可能性が高い」と述べた。

 

 

 しかし、原発の廃炉には莫大な費用がかかるのです。

 

 

 

週刊現代(2011.4.9号:もう原発やめますか)には次の記述があります。

 

 

……「原発は安い」という説にも、今回の大事故で大きな疑問符がついた。

「原発のコストの安さは、あくまで 『百パーセント計画通りに稼動』してのこと。

実際には、設備投資や、廃炉とする際の莫大な処理費用も考えなければなりません。それに今回のような事故が起きた際のリスクも、支払うべきコストとしては高過ぎます」 (関西学院大学大学院総合政策研究科客員教授の山藤泰氏)

 廃炉のコストは、一基あたり約600億〜650億円とされるが、廃炉になった茨城県・東海村の原発では、約900億円の費用がかけられている

 仮に、福島第一原発の原子炉6基をすべて廃炉にすることになれば、総費用は5000億円以上に膨らむことになる。しかも、解体された大量の資材や建材は、放射性物質の飛散を防ぐため、別の場所で半永久的に封印する必要がある。

 欧州を中心に、脱原発の流れが強まっているのは、自然なことなのだ。……

 

 

 その上「原子力発電施設等周辺地域企業立地支援給付金」等の負担はどうなっているのでしょうか?

 

 

 このような「原発」を推進してきた方々は是非とも、明確な説明をなさって下さい。

(その説明の中で「想定外」と言う言葉がお使いになりたいのでしたら、それは、その方の「能力外の同義語」であると認識して、表舞台から速やかに立ち去って頂きたく存じます。

 しかし、「能力内」の説明だけはなさって下さい)


(補足)

菅直人首相が、東京電力福島第1同原発を視察したことが初動対応を遅延させたと非難の声が上がったりしていますが、何度か一番弱い人間に全ての罪を背負わせてしまおうとしているように私には思えてなりません。

そもそも、

「非常用電源が動作しなかった場合」等々緊急時の作業マニュアル
(いかなる事態に陥ったら、ベント(ガス抜き)するとか、海水を注入するとか……)
予め、東電、経済産業省原子力安全・保安院、或いは原子力安全委員会などが
作成しておくべきではありませんでしたか!?

結局は、彼らは、「原発は安全」の声ばかりあげて、非常時の対応をなおざりにしたのでしょう。

 

これとて、私が当事者であったら同じミスをしたかもしれません。否!したのでしょう。

所詮は「人間の浅知恵の限界内」の話なのかもしれません。
ですから、少なくとも私には原発を安全に稼働させる能力はありません。

 

 又、「原子力保安院の大ウソ暴露!(関東エリア未放送)も御覧ください

そして、予言されていた"原発震災"/広瀬隆氏インタビューもお忘れなく
 

 長くなりましたので、次の≪復興は平和の礎(曽野綾子氏と石原慎太郎氏)≫に移らせて頂きたく存じます。

 

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