第7話


 ピップエレキバンの効用?

201663日 宇佐美 保

 先にも引用させて頂いた元物理学会会長の川久保達之氏の著作『物理学はこんなことも分からない』に於いては、次のような記述も目にしました。

(多分、「ピップエレキバン」の効用に関しての研究なのでしょう)

 

 磁石は肩こりに本当に効くか

 肩こりや腰痛に,小さな磁石を貼ったり当てたりして治す磁気治療商品が市販されています。私も60歳前後から肩こりが始まりましたが,……確かに効くようなのです。

 ……

その結果は人により,また,身体の部位により違いがありますが,磁場にさらすと皮膚温度が0.41.20℃上昇することが分かりました。……

 それでは磁場によって代謝作用が活性化されるのはなぜか。それは磁場が血行を促進するからであると考えられているようです。……

 そこで……磁場をかけた部分の血流の速度が速くなるかどうか調べてみました。しかしその結果では,磁場による血流速度の変化はほとんど観測されませんでした。

 そもそも動いている血液中の荷電粒子に磁場をかけたときに働く力は「ローレンツ力」と呼ばれ,作用する力の方向は粒子の運動方向(血液が流れる方向)と磁場方向の両方に垂直な方向です。ですから流れている血液に磁場をかけても,血管を押し広げるような力が働くことはあっても,血流を直接加速や減速する力は働かないはずなのです。もっとも血管が押し広げられれば,血液が通りやすくなるということがあるかもしれません。……

 

 確かに現在の物理学では、川久保達之氏の著作『物理学はこんなことも分からない』の表題通りに、「ピップエレキバン」の効用解析はこの程度で終わってしまうのでしょう?

 

 ところが、次の様に磁石を腕の近傍で移動すると、腕に電流が流れることが分かり「ピップエレキバン」の効用の背景を窺い知ることが出来ます。

 

 

 この実験は、図のように腕の前面に「磁石落下ガイド用プラスチック枠」をガイドとして、磁石を約50cm落下させると、なんと腕の部分に発電現象が発生するのです。

 その腕に発生した電圧を検出する為に、手首、肘部分に銅箔のリングを巻き付け、そこから「電圧検出端子」へと電線を結び、更に、「電圧測定器」へと導きます。

(これらは皆、腕の裏側部分に設置し、磁石は、腕や電線が形成する回路の外側を落下することとなります)

そして、「電圧測定器(オシロスコープ)」の測定結果を次に掲げます。

 

 

 

 (尚、この測定結果の横軸は時間経過、縦軸は各測定電圧波形を表示しております。

そして、腕に発生した発電電圧波形(凹凸箇所)が小さいので、「測定結果」中には、矢印(→)を用いて発電箇所を示しました

又、磁石を落下させる場合は、磁石(30×30×30mmのネオジウム磁石)のN並びS極の向きを「測定結果」に示しました様に変化させました)

 

勿論、磁石と腕の移動関係は相対的ですから、磁石を移動せずに、腕を磁石前で移動しても、腕に発電現象が発生し、電流が流れます。

 

ところが、腕の構成物体は、私達の肉体です。

その肉体には、血が通っております(リンパ液も通っておりましょうし、又、細胞内は水溶液で満たされております)。

従って、磁石である「ピップエレキバンを貼った箇所には、血が流れ、リンパ液が流れているでしょう

そして、先の川久保氏の記述の「血液中の荷電粒子」(移動する荷電粒子)に対して、磁石が作用すると電流が発生するのです

 

 このようにして発生する電流が(微小ではありますが)、肩こり部に作用すると考えることが可能です。

 

 そして、この簡単な実験から、従来の電気の流れ(電流)、更には、発電の理論が崩壊して、新たな「電流理論、「発電理論」が確立されて行くのです。

これらの件は、今後、徐々に解説させて頂きますので、ご期待ください。

(但し、「リニア新幹線」は、強力な磁石の力で、車体を浮き上げて走行する為に、乗車する私達の体には、発電現象が発生するでしょう。
それが吉と出るか凶と出るか?)


 尚、ここでの実験の詳細、又、それに関する実験考察は、窓文社発行の自著『コロンブスの電磁気学』(新増補改訂 カラー版 1巻)に於ける、『第13章 新たな電気化学理論』、更には、『発電の原理は「ファラデーの電磁誘導の法則」とは無関係です』などを御参照下さい。