私の想い、私の願い、私の使命
1994年10月11日
宇佐美 保
デル・モナコ先生の演じ歌うオペラ『道化師』く特に“衣装を付けろ”)に圧倒され感激し、そしてデル・モナコ先生の心暖かい御指導の御陰で、今日迄の私(以前の私には全く想像も出来ない歌の世界へ)に進歩して来ました。
“デル・モナコ先生のあの強烈なドラマテイクな歌を歌いたい!”と、のみ念じていた私が“童謡も歌いたい!”と変化進歩して来たのですから!
それは、「デル・モナコ先生の教え(声)」が、私の身に付けば付く程、私の歌の表現の幅が益々広がって来たのでした。
そして、今私が想い願っておりますのは。
1)デル・モナコ先生の偉大なる声に対する不当な評価を払拭したい!
(拙文『デル・モナコ先生への一般的な評価に対して』を御覧戴けましたらと存じます。)
イ)デル・モナコ先生の発声は、喉に力を入れた強引な素人的な発声ではありません!
口)デル・モナコ先生は、フアルセット等の技巧等を、「出来ないからやらない。」のでなくて、「出来てもやらない。」のです。
ハ)デル・モナコ先生は、声だけを垂れ流しているのでなく、とても感情が豊かなのです。
2)デル・モナコ先生の発声によれば、日本語の歌も全く無理なく歌える!
(拙文『日本の歌を歌う為の、日本独自の発声は、全く不要!』を御覧戴けましたらと存じます。)
3)デル・モナコ先生の発声によれば、日本語の話声も豊かになる!等々
(拙文『日本の歌を歌う為の、日本独自の発声は、全く不要!』の第17項「日本人の話方が問題なのだ!」を御覧戴けましたらと存じます。)
これらの事を、デル・モナコ先生に導いて戴いた私の声で実証し、そして、又もっともっと広い歌の世界を切開いて行きたい!と想い頗っているのです。
そして、その事が、私を優しく親切に導いて下ださったデル・モナコ先生そして奥様への御恩返しの一部となればと、想い、願い、私の使命と思っているのです。
そして、それは、勿論、私自身の喜びであります。
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