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北朝鮮と大きな力(1)

2006年10月28日

宇佐美 保

 

 北朝鮮が10月9日、地下核実験を実施発表しました。

その結果、次の記事を目にする事となりました。

 

国連安全保障理事会は14日午後(日本時間15日未明)、非軍事の経済・外交制裁を規定した国連憲章7章41条に基づき、日米韓など9カ国が共同提案した北朝鮮制裁決議を全会一致で採択した。(ニューヨーク14日共同

 

 今回の核実験の前は、北朝鮮は「米朝2国間協議」を希望しているのに対して、米国は「6か国協議の枠内なら2国間協議に応じる用意がある」と北朝鮮にメッセージを送っていました。

そして、双方が歩み寄ることなく、今回の核実験実施に至りました。

 

でもなんだか変ですよね?

私達一般人の感覚としたら、米朝で妥協しあって適当な形式で、適当な機会に、核実験前に「米朝2国間協議」を行っていればよかったのにと思うのが普通ではないでしょうか?!

でも、米朝は歩み寄りませんでした。

何故でしょうか?

 

 私が、先の「9.11同時多発テロ(?)」などを陰謀画策(?)したりするほどに、米国を操る大きな力を持つ人物だったら、北朝鮮を陰で操り今回の核実験を実施させたでしょう

何の為に?

 

 それは、中国の核攻撃から、米国本土を守る為にです

中国から米国へ発射される核ミサイルの迎撃用ミサイル網を日本全土に完備させる為です

なにしろ中国から米国本土へ向けて発射された核ミサイルを米国本土から撃ち落すよりも、早めに日本から迎撃用ミサイルを発射して撃ち落す方が安心だからです。

そして、その際、撃ち落し損なった核ミサイルを米国本土側から撃ち落せばよいのですから。

 (ロシアからの攻撃は、アラスカで食い止めるのでしょう)

 

 でも、そんなにうまく行くでしょうか?

うまく撃ち落せなくても良いのです。

そのような迎撃用ミサイルを日本全土に配備する事で、米国の軍事産業(大きな力が支配している(?))は十分に潤うのです。

その上、日本をより確実に護るとの口実で、米国の核ミサイルをこれまた日本全土に配備する事だって可能となって行くのですから!

(日本に核を配備することで、日本を他国が核で攻撃すれば、日本本土からの核の報復があるという他国への脅し効果として「核抑止力」を持たせるとの口実で)

 

 日本の核武装に関しては、今回の北朝鮮の核実験前は、誰もが、おくびにも出さなかった事です。

此処で、一寸、東京新聞の「『安倍氏ブレーン』どんな人?」との記事を抜粋させて頂きます。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20060909/mng_____tokuho__000.shtml


 六月三十日。都内のホテルの一室に、安倍氏側近の一人、下村博文衆院議員を囲み、四人の学者・有識者が集まった。メンバーは、伊藤哲夫・日本政策研究センター所長、東京基督教大の西岡力教授、福井県立大の島田洋一教授、高崎経済大の八木秀次教授。ここに京都大の中西輝政教授を加え、安倍氏のブレーン「五人組」と称される

 

そして、この安倍首相のブレーンの中西輝政氏(京都大学教授)は、週刊文春(2006.10.19号)にて、「米の核ミサイルを即刻日本に配備せよ!」との見解を発しています。

 

 北朝鮮の核実験を伝えるニュース番組を見て、私は暗澹たる気持ちになりました。ある識者の「もとをただせば米国による経済制裁が、今回の核実験につながった」という発言に至っては、唖然とするばかり。そこには、日本がこの瞬間から、あの「キューバ危機」に匹敵するほどの非常事態に放り込まれたという認識が全く欠けています。

一九六二年、ソ連が米国に向けて核ミサイルをキューバに配備しようとしたとき、米国にはそれに対抗する核がありました。結果的にそれが抑止力となって第三次世界大戦は回避された。しかし、今の日本にはその抑止力がない。キューバ危機より事態は深刻です。

 北朝鮮が核ミサイルを日本に向けて撃ってきた場合、どうやって日本を守るのか

現状では、MD(ミサイル防衛)が唯一の有効な防衛策として日米間で検討されていますが、音速で飛んでくるミサイルを音速で迎撃するというシステムの性質上、百パーセント安全を確保できるとは言い難い。一発でも東京に届いてしまえば、最低三十万人の死者が出て、事実上、日本は崩壊します。

 結論からいうと日本がとるべき道は、ひとつしかありません。すなわち日本が核武装することでしか、この危機を脱することはできないと私は考えます

 ・・・

 ただ、一口に日本も核を持てばいい≠ニいっても、そう簡単ではない。・・・最低十年はかかるでしょう。

 それだけではありません。中国は、決して日本独自の核武装を許さない。どんな手を使っても潰しにきます。そもそも日本が独自で核開発をすることは、米国の核の傘の下から離れることを意味します。丸腰になった日本が自力で核武装するまでの十年間を、中国が黙って見ているわけもなく、その前に先制攻撃してくるのは確実です。ですから日本が独自に核を持つという選択肢は現実にはありえないのです。

 ではどうするか。日本が北朝鮮の核を抑止する唯一の方法、それは米国の核を在日米軍に配備することです。それも核を搭載した米国のイージス艦や潜水艦を日本海に展開しただけでは抑止力になりません。日本国内の在日米軍の基地に、北朝鮮に向けたミサイルを目に見える形で配置して、初めて核は抑止力たりえるのです。もちろんそのためには、非核三原則のうちの、「(核を)持ち込ませない」の撤廃が必要となる。私はこれを「パーシングUオプション」と呼んでいます。

・・・

 日本はヒロシマ、ナガサキという核の惨禍を経験した世界でたったひとつの国でありながら、核の問題に正面から取り組むことなく、感情論でこの問題を処理してきました。しかしそんなことはお構いなしに、北朝鮮という国は、いつか必ず、それも遠くない将来、核のボタンを押すでしょう。そうなったときに感情論は何の役にも立たない。第三の被爆地を生まないために日本がとるべき道は、我々の前にたったひとつ、しかし明確に示されているのです。

 

 おかしいですね!?

中西氏は、「日本は核の問題に正面から取り組むことなく、感情論でこの問題を処理してきました」と非難されていますが、「北朝鮮という国は、いつか必ず、それも遠くない将来、核のボタンを押すでしょう」とのご見解こそが感情論ではないのですか?!

北朝鮮は異常な国家とのご認識なのかもしれませんが、どのような国でもたった一人の異常な人物の出現で異様な国になるのです。

それはヒトラーによるドイツが良い例ではありませんか!?

そして、最近では一人の変人によってすっかり変ってしまった国家も身近に存在しています。

 国家が変質しなくても、いずれ勝手に命令も無いのに核のボタンを操作してしまう人物が出現するかもしれません。

 勿論、このボタンを操作する人物が、日本人や米国人ではなく、中西氏の懸念されるお国の方々の場合もあるかもしれません。

 

 それにそのような方々は、日本に配置される(?)核のボタンを操作するだけでなくて、日本国中の原子力発電所、ダム、新幹線等々の破壊活動をされるかもしれません。

 

 北朝鮮が核を使用したら世界中から非難を浴びます。

でも、破壊活動を行った場合には、彼らの仕業という証拠を掴むのは大変です。

(それでも、9.11事件の場合のように、証拠が無くても「アルカイダの仕業」で通してしまう国もありますが)

こんな破壊活動を「米国の核を在日米軍に配備すること」で防ぐ事が可能ですか?!

それよりも、日本に核配備したいのは、米国ではありませんか!?

 

 中西氏の

一九六二年、ソ連が米国に向けて核ミサイルをキューバに配備しようとした
との記述が、
「○○○○年、米国中国に向けて核ミサイルを日本に配備しようとした

と書き換える事が可能となるにお気づきでないのでしょうか?!

それとも、京都大学教授として優秀な頭脳と大きな力を持ち米国を心から御信奉されておられる中西氏のことですから、こんな事は百も承知の上で、米国が日本に核配備できるようにとの御深慮による御記述なのでしょうか?!

(しかし、どうでしょうか?中西氏の優秀な頭脳と大きな力に関しては、先の拙文《ちんけなチェンチェイ中西輝政京大教授》もご参照下さい)

 

 従って、米国としては、日本本土に攻撃された核による米軍の直接被害を無くす為に、核配備の予定地である日本本土の米軍を削減し、核配備の予定地から遠く離れたグアムに再編成するのでしょう。

(当然、韓国の米軍も危険ですから移動しているのでしょう)

 

 このような中西氏のご配慮は、米国が大好きな安倍首相もご存知のはずです。

更に、安倍氏のお膝元で、麻生外相、中川昭一政調会長たちは、“日本の核保有の是非を議論すべき”と日本の非核3原則(次の外務省のホームページをご参照下さい)を完全に無視する発言をしています。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kaku/gensoku/nnp.html

 

非核三原則について

 

 日本が核兵器を持たず、作らず、持ち込ませずとの非核三原則を堅持することについては、これまで歴代の内閣により累次にわたり明確に表明されている。政府としては、今後ともこれを堅持していく立場に変わりはない。

(参考)
日本は、核兵器不拡散条約(NPT)上の非核兵器国として核兵器の製造や取得等を行わない義務を負っている。さらに、法律上も原子力基本法により、日本の原子力活動は平和目的に厳しく限定されている。このような点から見ても、日本が核兵器を保有することはない。

 

 ここまで書いていた時に、田中宇氏から「日本の核武装とアメリカ」との次の内容を含むメールを配信して頂きました。

 

昨年2月に北朝鮮が核兵器の保有を宣言した後、アメリカではチェイニー副大統領を筆頭とするタカ派・ネオコン筋から「日本を核武装させ北朝鮮や中国に対抗させるべきだ」という主張が断続的に出ている。昨年5月には、タカ派が大半を占める米上院で「中国が北朝鮮の核実験を阻止できない場合、中国に対する懲罰として、日本を核武装させるのが良い」という考え方を盛り込んだ政策提案が発表されている。

http://www.japantimes.co.jp/cgi-bin/getarticle.pl5?nn20050522a8.htm

・・・

「日本を核武装させろ」という主張は、10月9日の北朝鮮の核実験後、再びアメリカのタカ派言論人から活発に出されている。「悪の枢軸」という言葉を作り、ブッシュに演説で使わせたネオコンのデビッド・フラム(David Frum)は「アメリカがイスラエルに軍事援助してイランの核施設を先制攻撃させるのが良いのと同様、日本を核武装させて北朝鮮を叩かせ、中国に対抗させるのが良い」と主張している。

http://www.atimes.com/atimes/Front_Page/HJ12Aa01.html

 

 なにしろ、日本は米国の忠実なる下僕(?)ですから、

日本が核を持っても米国は怖くは無いのでしょう。

それに、狭い国土の日本は水爆を1発でも落とされたら、壊滅でしょうから、
とても米国に核では対抗できません。

従って、米国は、核の費用も日本に負担させ、「日米安全保障条約」の下、中国から米国本土への攻撃を防御できるなんて嬉しくて堪らない事でしょう。

 

 更に、次のようにも書かれています。

 

 9月末に米陸軍が発表した報告書によると、米軍はイラクとアフガニスタンの占領にかかりきりで、兵器も兵士もイラクにとられ、朝鮮有事の際に日本や韓国を守りたいと本気で思ってもできない状態にある。たとえば、米陸軍で朝鮮半島有事に対応する担当部隊の一つである第3歩兵師団は、戦車や装甲車など師団の装備のほとんどすべてをイラクに運んで使用中で、この師団の米本国の基地(ジョージア州)は空っぽの状態だ。

http://news.nate.com/Service/natenews/ShellView.asp?LinkID=4&ArticleID=2006092707582360118

 

 朝鮮半島有事に対する米韓両軍の作戦計画書「OPLAN 5027」では、有事には69万人の地上軍兵士が動員されることになっているが、この内容は今やほとんどジョークである。米軍は、イラク駐留の14万人の兵力すら維持できず、1−2万人を削減できるかどうかをめぐって米軍と米政界が何カ月も議論し、その挙げ句にイラクの情勢が悪化して削減どころか増派せざるを得ない状況だ。

 

 米軍は、朝鮮半島で戦争が起きても、地上軍を全く派遣しない可能性が大きい。数千人でも派兵したら最後、地上戦の泥沼にはまって増員を余儀なくされ、長期間派兵せねばならなくなる。米軍はイラクから撤退しない限り、東アジアに派兵する余力はない。

 

 どんなに戦争が好きな国でも、先の朝鮮戦争は休戦状態のままの上、ヴェトナムとアフガニスタンそれにイラクでの「地上戦の泥沼にはまって」しまった体験を積めば、今後「朝鮮半島で戦争が起きても、地上軍を全く派遣しない」との結論は当然と思います。

(ましてや、広大な国土を有する中国と(それにロシアとも)地上戦を行いたいと思う国は皆無でしょう!)

 

 このようなご主人様のご意向を汲んでか、日本は、自衛隊を海外に派遣したり、平和憲法を放棄して軍隊を持とうと画策したりしています。

 

 今回の北朝鮮の核実験の直後に行われた「衆院神奈川16区と大阪9区の補欠選挙」の応援演説などで、

安倍首相は「日本国民の生命、財産を護らなくてはならない!」旨を息巻いておられたようですが、
日本全土に迎撃ミサイルを配備したり、核武装したり、軍隊を持ったりしたり、
そして又、日本が米国の傘の下に入っているからといって、
日本国民の生命財産が護れるのですか?!

 

 一度、麻生外相、中川昭一政調会長たちの提言通りに、日本が核武装して、日本国民の生命財産が護れるのか?シミュレーションしては如何でしょうか?!

水爆(1954年、マーシャル諸島のビキニ環礁で実験され、5福竜丸が被爆し水爆ブラボーは、広島型(NTT火薬換算で、15キロトン)の1000倍(15メガトン))を1発落とされると、日本全土に被害が及ぶでしょう。

 

 なにしろ、1951年から62年にかけてネバダ州で行われた核実験〈総量1メガトンNTT火薬相当〉の被害地域が、2002年にアメリカ被爆者補償法が改正され、「実験場中心に半径800キロ以上にわたる地域」と認定されていますから、この範囲内に日本全土は収まってしまうでしょう。

 

 そして、最近NHKの番組「知らされなかった核汚染」に於いて、ビキニ環礁などで行われた米国の核実験の核被害が、60年経った今でもマーシャル諸島全域にわたって核被害が発生していると伝えていました。

「ビキニ環礁から600キロ離れている北部の環礁の一つメジット島(これまでアメリカ政府によって、放射能被害は無いとされていた)の93世帯のうち35世帯に、がん患者やガンで亡くなった方がいた。・・・

 

 更に、次のようにも伝えていました。

 

数年前から、島の医師は、「異常な口の形(上顎の骨に鼻に通じる穴が開いている)を持つ子が増えている」気になっていたと、又、島の子供たちの間には、生まれながらに骨が変形していたり、様々な異常が発生していました・・・

 

 なのに、週刊文春(2006.10.26号)に、〈それでも米が悪いと書く朝日新聞の「アカッ恥」〉との記事で、次のように書かれています。

 

十二日の天声人語はこんな主張をしてみせた。「暴走する北朝鮮の『核』を、どうしたら不発のまま」に出来るのかについて「『国益』を超えた『人類益』の立場で、ことにあた(れ)」

 人類益とは一体何を指すのだろうか。朝日が指摘したように「犯罪やテロにさえ手を染め」た北朝鮮が「無理難題を通す脅し」として使おうとしているのがこの核である。そのような金正日氏に対し、どんな「人類益」を実践していけばよいのか、つまびらかに出来るものであればしてみせよ。

 

 この記述は、朝日新聞に絡んでいる酔っ払いの台詞のように感じます。

桜氏が抜粋した部分の後には、大事な結語があるのですから、その部分も含めて抜粋すべきだと存じます。

 

暴走する北朝鮮の「核」を、どうしたら不発のまま終わらせられるのか。この難問については、「国益」を超えた「人類益」の立場で、ことにあたってほしい。各国は今の世界にだけではなく、未来に対しても大きな責任を負っている

 

 この大事な結語「各国は今の世界にだけではなく、未来に対しても大きな責任を負っている」を桜井氏は何故無視するのでしょうか?!

私達が今住んでいるこの地球は、私達の所有物ではありません。

只、私達は、この地球上にほんの暫くだけ存在する事を許されているだけです。

それに、人類だけの所有物でもありません。

ですから、朝日新聞の天声人語の結語「各国は今の世界にだけではなく、未来に対しても大きな責任を負っている」は大事な語句です。

私達は、この大事な掛け替えのない地球を核で汚染してはならないのです。

それなのに桜井氏はこの大事な語句をカットしてしまいました。

 その上、この結語に至るに大事な前文も全く無視しています。

ですから、ここに問題の「天声人語」の全文を引用させて頂きます。

 

そろって小さな手を上げて、園児が道を渡ってゆく。そばを犬を連れた人が通る。色づいた木々の葉が散りかかる。こんな情景が身にしみるのは、深まる秋のせいだけではない。北朝鮮が核兵器を手にしたとすれば、今ここにある当たり前の平和が、いつか揺らぎかねないからだ▼1914年に第一次世界大戦が始まったころ、ドイツの作家ヘルマン・ヘッセは「平和」という詩を書いた。

「みんなそれを持っていた。/だれもそれを大切にしなかった……おお、平和という名は今なんという響きを持つことか」(高橋健二訳)▼開戦で、学者や作家は感激的な調子で愛国心をあおった世界市民的な思いが強かったヘッセは、住んでいたスイスの新聞に書いた。「愛は憎しみより美しく、理解は怒りより高く、平和は戦争より高貴だ」彼は裏切り者、売国奴とののしられ脅迫を受けたという。それでも二つの大戦に反対し続け、終結した45年に「平和に向って」を書く▼「『平和!』だが、心は敢えて喜ぼうとしない。/心には涙のほうがずっと近いのだ。/私たち哀れな人間は/善いことも悪いこともできる。/動物であると同時に神々なのだ」。度重なる戦禍の果てにようやくたどりついた平和の重みとかけがえのなさが感じられる▼暴走する北朝鮮の「核」を、どうしたら不発のまま終わらせられるのか。この難問については、「国益」を超えた「人類益」の立場で、ことにあたってほしい。各国は今の世界にだけではなく、未来に対しても大きな責任を負っている

 

 今、日本は、北朝鮮へ「経済制裁」で、更には、核武装してまで対抗せよとの声が高々と上がっています。

桜井氏もその一人なのでしょうか?

 

 そんな今こそ「世界市民的な思いが強かったヘッセ」の「愛は憎しみより美しく、理解は怒りより高く、平和は戦争より高貴だ」の言葉を、「品格ある国家」たる日本の「品格ある国民」として、私達の心に改めて刻み込む事が必要なのではありませんか!?

 

 ここで、先の拙文《朝まで生テレビ「昭和天皇と靖国神社」を見て(2》に引用した朝日新聞の記事での、昭和天皇が米国のニューヨーク・タイムズ記者とUP通信(現UPI)社長への回答(終戦直後の45年9月25日)を再掲させて頂きます。

 

 日本の将来についての質問には、
平和的な貢献により日本がやがて国際社会で正当な地位を再び占めることを望む」と回答。
「銃剣によって、または他の兵器の使用によって恒久平和が確立されるとは思わない
とも述べている。

 

 「品格ある国家」が何故、武器を核兵器を持ちたがるのでしょうか!?

私は、不思議でたまりません。

 

 

 あまり長くなりましたので、以下は《北朝鮮と大きな力(2)》に続けさせて頂きます。

 

 

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