第2話 |
ゼロボルトの嘘:地球はアース棒間の結合線
2016年5月13日 宇佐美 保
前回の「こんな簡単で馬鹿げた様な実験で、従来の電気理論が崩れてゆきます」に於いて、“地球はゼロボルト”であることはうそであることを実験で証明しましたが、今回はさらにこの点を実験考察致します。
先ず、洗濯機用のアース棒は1本しか手元になかったので、その代わりに、金属部が15cm長の2本の金属ドライバーを「図:5&6」のように地中に差し込んで実験を続けました。
「図:5」の実験は、前回の「図:3&4」の場合では、乾電池と豆電球を結ぶ線の片側だけをアースに落としていたので、両側をアースに落としました。
このようにすれば、乾電池のプラス/マイナス両電極からの電流は、全て大地に流れて行き、豆電球は点灯しないと考えましたが、電灯は点灯したままで全く変化しませんでした。
「図:6」の実験は、乾電池のマイナス電極が大地と結ばれ、マイナス電極の電位は、そのままゼロボルトとなり、一方豆電球の片側も大地に結びましたので、その地点もゼロボルト電位となり、豆電球は点灯すると推測しましたが、点灯しませんでした。
更には、大学の実験室の一般コンセントに配線されているアース線を利用して「図:7&8」の実験を行いました。
この実験室のアース線の場合は、「図:5&6」とは逆の結果となっています。
この原因は、2本のドライバー間の(大地を通しての)抵抗が約900Ωであり、一方、実験室アース線は約0Ωなのですから、「図:5」の場合では、電球の抵抗(1Ω弱)に約900Ωの抵抗を並列に接続しても、この抵抗の存在は無視できます。
それに対して「図:7」では、実験室アース線(緑色の点線:実測値;0Ω)によって、2本のアース線が結合された状態となるでしょう。
従って、図の2本の緑線は、「図:5&6」では2本のアース棒間で断線状態となり、「図:7&8」ではアース線を介して結合された状態となるのですから、相違が出て当然です。
従って、「図:5&6」の「ドライバーのアース間の抵抗値」が小さければ“「図:7&8」状態となり”その良好な状態を確保された2本(場合によっては複数本)のアース棒に対して、地球が、そのアース棒間の結合線(実験室の「共通のアース線」)となるだけであり、“地球はゼロボルト”の教えが「嘘」であることが分かるのです。