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貴乃花親方を支持します(1)

201815

宇佐美保

 

 引退した元横綱日馬富士による平幕貴ノ岩に対する暴行事件に関しては、次の「zakzak by 夕刊フジの記事で十分だと存じます。

 

  主犯は白鵬、日馬富士暴行は忖度 貴ノ岩への説教がすべての発端だった 貴乃花親方との遺恨もヒートアップ

 

 引退した元横綱日馬富士(33)による暴行事件の“元凶”は、横綱白鵬(32)=宮城野部屋=だった。日本相撲協会は11月30日、東京・両国国技館で定例理事会を開き、危機管理委員会が中間報告を行った。同報告によると、問題の10月25日夜、まず白鵬が一次会の席で平幕貴ノ岩(27)=貴乃花部屋=に説教を始め、二次会でも続行。その際、貴ノ岩の態度に激高した日馬富士が白鵬を忖度(そんたく)して暴行を働いたというのだ。一方で、白鵬が「貴乃花巡業部長を代えてほしい」と発言していたことも判明。にわかに貴乃花親方vs白鵬全面対決の様相を呈してきた。(夕刊フジ編集委員・久保武司)……

(是非、zakzak by 夕刊フジの記事全文もご参照下さい)

 

 それでも、若干付け加えさせて頂きます。

相撲の世界では、宮城野部屋の白鵬が、貴乃花部屋に所属している貴乃岩に説教したかったら、貴乃花親方を通すべきです。

それも多分、白鵬から宮城野親方、そして貴乃花親方から貴乃岩との順序がある筈です。

 

 この様な見解を元横綱三代目若乃花(貴乃花親方の兄)も吐露されておられます。

Dinデイリー:20171210

 

 なのに、マスメディアは、“貴乃岩関が、横綱(白鵬)の説教を真面目に聞かなかったから、日馬富士に殴られて然るべき。”如きの論調が多数です。

その結果、日本相撲協会の臨時評議員会(1月4日)に於いて、貴乃花親方の理事解任が決議されました。

その会議後の記者会見で池坊議長は、次の様に述べたとのことです。

 

 「元日馬富士の暴行問題に対し、危機管理委員会の調査を拒否したのは、公益財団法人の役員としては考えられない行為。(問題の)報告義務を怠り、調査を拒否し続けたことで今回の問題がここまで大きくなった」と指摘。「相撲は国技。相撲道は礼に始まって礼に終わる。貴乃花理事の言動は礼を失していたと思う。特に上司の八角理事長が電話しても応答なく、折り返しがないのは著しく礼を欠いていた」と非難した。…… 

毎日新聞

 

 では、白鵬が、勝ち名乗りを受け賞金を手刀を切らずに鷲掴みする行為(最近は、テレビを見てませんので、反省されているのかもしれませんが)は礼を欠いているのでは!?

 

時事ドットコムニュース:若林哲治の土俵百景での“白鵬という「危機」”に見る白鵬の態度は“礼を失している”のではありませんか!?

  

 モンゴルから集団で入門先を求めてきた少年たちの中で、最後まで残ったやせっぽちの少年を、宮城野部屋が引き受けた。指導したのは元幕内竹葉山の宮城野親方……数年前、宮城野親方があぐらをかいて話をしている横で、白鵬が寝転んで頬杖をついて聞いている様子が、テレビで放映された。協会幹部は「あり得ない。放送する方もする方だ。カットしろよ」と苦虫をかみつぶした。

 

 更には、次の「週刊ポスト2015320日号」の記述を見るのです。

 

 ……

「今や白鵬は、有力な力士供給源である鳥取城北ルートを掌握しただけでなく、12人の力士が所属する宮城野部屋の中に、事実上自分を含めた5人の“白鵬部屋”力士を抱えている。

  宮城野親方は白鵬の内弟子たちには何も指導できない。部屋は分裂状態です」(相撲ジャーナリスト)

 

 その上、

大相撲九州場所11日目に、横綱・白鵬が嘉風に立ち合いから一気の寄りで黒星を喫した際、“待った”をかけていたと土俵下で手を挙げ、自ら“物言い”をつけようとした後、軍配は変わらないのに、嘉風が勝ち名乗りを受けようとするも土俵に戻らなかったり、優勝インタビューで観客に万歳三唱を促したりした白鵬は礼を失しているではありませんか!?

 

 「相撲道の始まりと終わりが礼」であったとしても、その中身が八百長では、「相撲道」と云えますか!?

この件に関して、「zakzak by夕刊フジ:2017.12.6」の“貴乃花親方激怒のきっかけは白鵬疑惑の一番 やくみつる氏指摘「親方は不信感抱いている」 の一部を次に引用させて頂きます。

 

 ……モンゴル勢の「八百長疑惑」を報じた週刊新潮(筆者注:127日号)に日本相撲協会が抗議文送付を決めるなか、元相撲協会外部委員で漫画家のやくみつる氏(58)は、白鵬や日馬富士らの取組に一定の傾向がある可能性を指摘。“疑惑の一番”を挙げ、「貴乃花親方も不信感を抱いていることは確かだ」と明言する。……

 

そして驚くべきことに、昨年初場所14日目に2敗だった白鵬を寄り切りで破り、白鵬優勝の可能性を消滅させ、稀勢の里の初優勝並び横綱昇進を援護し、今回殴打された貴乃岩を含めますと、モンゴル勢は計9名となります。

(幕内総数は、40名)

 

 更に、白鵬は、日本相撲協会の規定によって「日本国籍を有していないと親方として残れない」のが不満なようです。

しかし、日本人がモンゴル相撲で大活躍し、引退後、日本国籍のまま部屋を持ちたいと希望した場合はどうでしょうか?

(今はそのような部屋、しかも、モンゴル国籍であるものに許された部屋は存在しないのでしょうが)

「モンゴル相撲の横綱」として君臨された白鵬のお父上は、どのように感じられるでしょうか!?

 

 それよりも何よりも、白鵬が「相撲が大好き」であり、引退後日本に残り「部屋を持ち力士を育てたい」と思うなら、自分の国籍が、モンゴルであろうが日本であろうが国籍に執着せず、日本に帰化なさるべきと私は思います。

国籍など拘るな!と相撲協会に向ける声を、ご自身にも向けられては如何でしょうか!?


 貴乃花親方の説明が不十分であると、多くの方々も非難されておられますが、「言葉が全てを表現できますか!?」

その上、多言を弄し説明しても、聞く耳持たない相撲協会側に、貴乃花の意は伝わるでしょうか?

単に、「説明しました」、「はい、確かに承りました」で終わってしまうでしょう!?

 

 相撲協会の内幕(現在の役員たちの現役時代)、また、八百長状況に関しては、次の書籍をご参照下さい。

 

八百長問題の原点=伝説の書、15年の月日を越えて、今よみがえる!!

1996年初めから『週刊ポスト』を舞台に、元・大鳴戸親方(現役時代は高鉄山)と北の富士後援会副会長によって告発され世間に大きな衝撃を与えた連載を再編集・加筆して成った本書の刊行直前に、告発者2人が急逝した。同じ日、同じ病院、同じ病名で。……との

八百長 旧版第1刷発行:1996510日 復刻新版発行:2011年3月10日 発行所:株式会社 鹿砦社

 

 この書を抜粋しつつ、次の拙文《貴乃花親方(2》に続けますが、その前に一言。

 

 貴乃花親方の説明が足りないとのご批判に関しては、1994102日に書きました拙文《デル・モナコ先生への一般的評に対して》の一部をご参照下さい。

 

 『貴乃花』は、『男でござる!』

『貴乃花と宮沢りえの婚約破棄事件』の際の、貴乃花の「りえちゃんへの愛が冷めてしまったのです。」との発言に対して世の中は非難ごうごうでした。

 

 私は、「貴乃花は凄い!」「男の中の男!」と思いました。

 

だって、そうでしょう?「りえちゃんへの愛が冷めてしまったのです。」と発言したら、貴乃花が非難されるのは、誰でも分っている事ではないですか!

 

それを言ってしまうのは、『婚約破棄事件の悪者』の烙印を唯一人、貴乃花自身が背負うとした、貴乃花のりえちゃんへの(男の)愛情なのではないでしょうか?

そんな貴乃花が私は大好きです!

 

 

 “貴乃花の説明が不十分であると”非難される方々は、是非とも、この様な貴乃花の言動をご理解頂きたく存じます。

 

 

 (補足)

Din デイリー(2014.10.06.美川、宮沢りえの婚約「ぶっ壊した」に於いて次の記述を見ます。

 “歌手の美川憲一が5日、読売テレビのバラエティー番組「上沼・高田のクギズケ!」(日曜、前11・40)に出演。9月23日に死去した女優・宮沢りえの母で所属事務所「エム・ツー企画」の代表取締役・宮沢光子さんに依頼され、貴花田(現貴乃花親方)との婚約を解消するよう、りえに電話で説得したことを告白した。”



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