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筑紫哲也氏と植草一秀氏と大きな力(2

2006115

宇佐美 保

 先の拙文《筑紫哲也氏と植草一秀氏と大きな力(1》を続けます。

 

 そして、又、マッド・アマノ氏は、「竹中平蔵・議員辞職の謎と植草氏逮捕のカラクリ」との恐ろしい話を発信されています。

http://www.parody-times.com/join/col_new/col_new.html

 

りそな銀行救済は国家ぐるみの「株価操縦」、「インサイダー取引」か?

 

 あの植草一秀氏が痴漢容疑で逮捕されたことはすでに新聞、テレビなどで報じられたからご存じの方も多いと思う。「あの」と冒頭に書いたのには理由がある。手鏡のぞき事件で有罪となった前回の騒動の当事者である植草氏だが私は係争中の植草氏と弁護士にそれぞれ別の機会に会って事情を聴いた。その結果、私は植草氏は権力にハメられたと確信している。そこで今回の痴漢容疑による逮捕である。「酔っていたので覚えていない」という植草氏の言葉だけが警察から発表されているが、コレは果たして本当に植草氏が話したことなのかは疑わしい。現在、拘束の身の植草氏は弁護士を通じて犯行を「否認」している。これ以外のコメントは報じられていない。ここに警察のコントロールの臭いを感じる

 

さて、植草氏だが彼は竹中平蔵の「経済政策」と「りそな銀行救済」はインサイダー取引の疑いが濃い、と指弾していた。・・・

植草氏の竹中批判レポートを読んで欲しい。とくに注目すべきは「りそな救済劇」の米国の関与について触れていることだ。これはもしかすると虎の尾(タブー)を踏んでしまったかも知れない

 

 そして、マッド・アマノ氏が紹介されるブログ《第11回「失われた5年−小泉政権・負の総決算()」》を訪ねますと、植草氏は次のように記述されておられます。

http://web.chokugen.jp/uekusa/2006/07/11_4e5b_1.html

 

 2003年5月17日にりそな銀行実質国有化方針が示された。小泉政権の政策方針が180度切り替わった瞬間である。「大銀行といえども破綻させないというわけではない」との米国ニューヨークタイムズ誌への竹中平蔵金融相のコメントが株価暴落を推進していた。小泉政権は「退出すべき企業を市場から退出させる」ことを経済政策運営の基礎にすえた。同時に「絶対に国債は30兆円以上発行しない」の言葉の下に超緊縮の財政政策運営を推進した。
 私は小泉政権がこの方針で政策を運営していくならば、日本経済は最悪の状況に陥ると確信していた。小泉政権が発足した時点からこの見解を示し続けた。小泉純一郎首相も竹中氏も私の存在と発言を非常にうとましく思っていたようである。私が所属する会社や私が出演していたテレビ局にさまざまな圧力がかけられた。それでも私は信念を曲げるわけにはいかないと考えて発言を続けた

・・・

 竹中氏は米国政策当局と密にコンタクトをとりつつ、日本の金融問題処理に対応していったと考えられるが、・・・

大銀行も破綻」と言っておきながら最後は大銀行を税金で救済する。株価は猛反発に転じる。この経緯は容易に想定できる。

 この政策の最大の問題は、金融処理における「モラルハザード」を引き起こすことである。小泉政権は現実に最悪の不良債権問題処理の歴史を作ってしまった。
 前回述べたように、上述したストーリーが現実に展開されたとなると、国家ぐるみの「風説の流布」、「株価操縦」、「インサイダー取引」の疑いが生じてくるのだ徹底的な再検証が必要である
 もうひとつ忘れてならないエピソードがある。それは、竹中氏が2003年2月7日の閣議後の閣僚懇談会、および記者会見で株価指数連動型投信について、「絶対儲かる」、「私も買う」と発言したことだ。この発言の裏側で、りそな処理が動いてゆく。日本公認会計士協会は繰り延べ税金資産計上に関するガイドラインを定めていった。そして5月にりそな銀行「実質国有化」案が報じられ、結局、法の抜け穴規定を活用した銀行救済が実行され、株価が反発していったのだ。竹中氏の「絶対儲かる」発言とその後の金融処理策との関係も解明される必要があるだろう

・・・

 

 竹中氏のように、金融政策に携わる人物が、“「絶対儲かる」、「私も買う」と発言した”では大問題です。

数ヶ月前、朝日ニュースターの番組「パックインジャーナル」に於いて、

渡辺正太郎氏(経済同友会 副代表幹事・専務理事

は、他の出席者から、“「ゼロ金利政策」の為に、国民は損害(受け取るべき利息:約30兆円)を蒙った!”となじられた際、

“ゼロ金利でも、デフレ時に於いては、預金には利子が付いていると同じである!”
更に、“株を買えば良かったではありませんか!
そうしたら
2倍以上儲けたはずですよ!
と尻をまくっておられました。

そこで、渡辺氏の発言に、今、合点が行きました。

なにしろ、渡辺氏は、インターネットで検索しましたら、次の記述を目にしたのですから。

http://www.nli-research.co.jp/sympo/041020-w.html

 

株式会社りそなホールディングス・株式会社りそな銀行社外取締役などを務める

 

 本当に、「大銀行といえども破綻させないというわけではない」との竹中発言で、りそなの株券は紙屑にでもなる心配の下50円位の各国低迷している時に、最後には政府のバックアップによって破綻を免れると知っていたら、渡辺氏ならずも私だって買っていたでしょうよ!

 

 更に、植草氏は続けられます。

 

 ・・・結局小泉政権は最後の最後まで「天下り」を死守した。ここに、小泉改革の本質が示されている。官僚利権は温存し、経済的、政治的弱者を情け容赦なく切り捨てるのが「小泉改革」なのである。国民は目を覚ましてこの本質を見つめるべきだ。
 外交は「対米隷属」に終始した。アジア諸国との関係悪化などお構いなしである。イラク戦争もその正当性に重大な疑問が投げかけられているが、世界一の強国米国に隷属しておけば安心との、自国の尊厳も独立も重視しない姿勢が貫かれた。
 そして、政治手法は民主主義と相容れない独裁的手法が際立った。司法への介入、メディアのコントロールも露骨に展開されたように思う。経済政策の失敗、改革の目玉商品の内容の貧困さ、容赦ない弱者切り捨て、対米隷属の外交、独裁的傾向が顕著な政治手法。この5つが小泉政権5年間の総括である。
 小泉政権が終焉するこの機会に、広く一般に小泉政権5年間を総括する論議を広げていく必要がある。だが、それを権力迎合の大手メディアに委ねることはできない。彼らは政権にコントロールされ、政権に迎合する存在だからだ。草の根から、筋の通った芯のある論議を深めてゆく必要がある。

 

 成る程、これでは、マッド・アマノ氏の御心配のように植草氏は“虎の尾(タブー)を踏んでしまったかも知れない。”と思わずにはいられません。”

 

 そして、「痴漢事件」によって、植草氏はめちゃくちゃにマスコミに叩かれます。

 

 例えば、週刊現代(2006.10.7号)では、「植草一秀教授の魔を私は知っている:『痴漢電車に乗って』ルポした美人作家が犯行現場に!」との記事が載っています。

 

 この題目ではまるで、その美人作家(長谷川純子氏)が、植草氏の犯行(?)現場に居合わせての目撃ルポのようです。

(でも、違うのです。それは次のような記事でした。)

 

・・・

 品行方正な男が陥った魔を探るため、私は「犯行現場」をたずねた。

 

 植草が痴漢におよんだのは、京浜急行線品川駅228分発の下り快速特急列車。私も植草が乗った快速特急に乗ってみた。犯行が行われた、先頭から3両目の車内だ。平日のこの時間はさほど混んでいず、こんな状況で痴漢をすれば、相当に日立つはずだ。

 植草が痴漢におよんだのは、2210分前後とされている。駅でいえば青物横丁のあたりだろう。当日、植草は洒を飲んでおり、いささか酔っていた。植草が酔った目で車内を眺めると、紺色の制服を着た女子高生の存在に気づいた。

 右斜め後ろから女子高生に密着した。その時、植草は右手に鞄、左手には傘を持っていた。左手を自由にするため、手に持っていた傘を左の手首に引っかけた。そして、自由になった左の手のひらを差し出して大胆に尻をまさぐり始めたのだ。

 驚きと恐怖で口もきけない女子高生。それをいいことに、尻を触り続ける。

「やめてください……」

 消え入るような声で女子高生が訴える。同じ車両にいた二人の男性乗客がやっと異変に気づいた

「警察に行こうか?」

 植草は二人の男性に取り押さえられた。そして、一言も発しないまま、京急蒲田駅でホームに降り、駆けつけた駅員に連行されたのだ

 私にはわかる。知人の信用を踏みにじり、再起しつつあった己の人生を投げうってまで、目の前にいた女子高生に手を伸ばしたくなった植草。彼を突き動かしたのは、私も取材を通して体験した、誰も陥る可能性のある痴漢の魔だったのだ。

 

 

 確かに、被害に合われたお方はお気の毒でした。

又、取り押さえたお二人はご立派でした。

でも、この3人の方々の件は、別としまして、上記週刊誌の記述には納得行かない点が多々あります。

 

 先ず、「植草は右手に鞄、左手には傘を持っていた。左手を自由にするため、手に持っていた傘を左の手首に引っかけた。そして、自由になった左の手のひらを差し出して大胆に尻をまさぐり始めたのだ」の点です。

左手には傘を持っていた。左手を自由にするため、手に持っていた傘を左の手首に引っかけた。」だとしたら、「左手を自由にするため、手に持っていた傘を右手に持ち替えた」とあるべきではありませんか?!

 

 美人作家(長谷川純子氏)は、次のように「痴漢道(?)の存在」についても書かれているのですから。

 

私は、本誌で4回にわたって連載した『痴漢電車に乗って』で、痴漢の加害者や被害者など多くの人々に取材をしてきた。そして私の中にも、「痴漢の魔」があることを知った。それは、見知らぬ男に触られ、心は嫌がりながらも体が反応して濡れてしまうという矛盾から生じるものだ。

 私は連載の取材中、深夜の中央線で男に尻を触られた。さわさわとこちらの反応をうかがうように、尻を、そして股間をまさぐられた。気持ちが悪いと思いつつ、私の股間は濡れていた

頭に血が上った。なぜ、体だけ反応するんだ。心を置いて体のみが肉の悦び≠感じでしまっているのか。その時私は、痴漢の魔に落ちてしまっていたのだ。

 触られること自体を求めるのではない、触られるまでの過程に悦びを感じるのだ。その興奮は普通のセックスでは感じられないもので、同じ悦びを得るには痴漢をされなければならないのだ。

 立場が違うだけで男も痴漢の魔に落ちる。38年にわたって、女性の体を触り続け、『痴漢日記』いう自身の半生を綴った著書もある山本さむ氏が語る

植草さんは、またやらかすと思っていたね、私は。いったん痴漢の悦びに浸ってしまったら、なかなか抜けられないものなんだ。私も初めて痴漢してから38年がたつけど、原体験は忘れられない。風俗に行ったりアダルトビデオを見ても、その欲求は解消しない。痴漢したいという欲求は痴漢することでしか解消しないんだ。

 

 この美人作家(長谷川純子氏)の「気持ちが悪いと思いつつ、私の股間は濡れていた」との体感を、「38年にわたって、女性の体を触り続け、『痴漢日記』いう自身の半生を綴った著書もある山本さむ氏が」被害者となる女性に与えるには、今回の植草氏の行為は「痴漢道(?)」にもとる行為ではありませんか!?

 

だって、そう思いませんか!?

手に持っていた傘を左の手首に引っかけた。そして、自由になった左の手のひらを差し出して大胆に尻をまさぐり始めたのだ」だとしたら、「痴漢道」に嵌っていた(?)植草氏は、痴漢仲間から排斥されてしかるべきです。

 

なにしろ、「尻をまさぐり始めた」植草氏の「左の手のひら」の「左の手首に」は「手に持っていた傘を・・・引っかけ」ていたと云うのですから!

その傘は、被害者の体に触れたりして、この行為はあまりに片手間的な行為で、「山本さむ氏」のように、「痴漢道」に嵌っている人の行為とは思えません。

 

なにしろ、その傘が濡れていたら、尚の事です。

被害に会われた女性は、濡れた傘からも随分不快な思いをされたはずです。

 

 「山本さむ氏」の発言から推測するに、「痴漢道」に嵌っている「痴漢」は、(被害者の女性の思いは別としまして)美人作家(長谷川純子氏)の記述にある「気持ちが悪いと思いつつ、私の股間は濡れていた」状態になるよう全力を傾けているのではないでしょうか?!

(勿論、困った事ですが。)

 

 そして、私の今までの体験では、電車の中で被害に合われた女性の「止めてください!」の声を聞いたのは一度だけでした。

学生のころ、満員の小田急電車の中で、友人(男)と一緒でした。

その声を私は、身近に感じましたが、どこに居られるかは、身動きが出来ない状態でしたので分りませんでした。

 

 でも、その悲痛な声が私に向けて発せられたと、友人が勘違いしないかと思い、自分の顔が赤くなって行くのを感じました。

そして、その赤くなった顔から、周囲の人が私を犯人と誤解しないかと感じて、尚、紅潮してしまいました。

 

 それ以外の時、混んだ電車の中で、身近で「痴漢行為」に気が付いた際には、男女の間に自分の体を割り込ますようにしていました。

 

 でも、空いた電車の中では、このような直接的行為は困難でしたから、二人の近くになんとなく寄って行くだけでした。

それでも、痴漢は直ぐ次の駅で降りて行くのが常でした。

 

 しかし、

学生のころ、上野の文化会館でのオペラの帰りの空いている電車の中で、
女子大生(?)とそのお母さんがつり革を手に立っておられ、
その横でその女子大生に痴漢行為(?)に励んでいる男を目撃しました

 

 女子大生は迷惑そうな顔をされ、
お母さんも困った表情をされておりました。

それでも、お二人は、声を発す事が出来ず、「蛇に睨まれた蛙」状態でした

 

 ですから、私は、お二人に近寄って行き、“やあ、今晩は、今夜のオペラの切符を手にする為に、一緒に銀座の鳩居堂の横の路地で(寝袋で寝たり)徹夜して並んだりと大変でしたよね。”と、さも、友達然として、女子大生に声をかけました。

 

 すると、痴漢はすごすごとその場を離れ次の駅で下車しました。

そして、私は、お二人から感謝の言葉を頂きました。

 

 以上は、なにやら、私の自慢話のようですが、なにしろ私は、電車の中で、私以外に痴漢を被害者から遠ざけようとされる方を見た事が無かったのです。

(私の目が悪い為?)

それに、私は一度も「痴漢」に対して“貴方は痴漢ですね!”等と抗議する事は出来ませんでした。

 

 

 ですから、被害に合われた方、助けたお二人に大変失礼で申し訳ないのですが、植草事件に関する、美人作家(長谷川純子氏)の記述や新聞記事に不思議な思いを抱いてしまうのです。

 

 それに、犯行(?)当日の植草氏は、かなりお酒によって居られたそうですから、お二方の勇気には感服せざるを得ません。

 

 なにしろ、私は、今まで、電車の中で酔っ払いの傍若無人な行為を咎めるたびに、“酔っ払っていい気持ちでいるのに何でテメエは邪魔するんだ!”と絡まれて嫌な思いをしていますから!

 

 更に、美人作家(長谷川純子氏)の“同じ車両にいた二人の男性乗客がやっと異変に気づいた。「警察に行こうか?」”との記述が不思議なのです。

 

 なにしろ、私が痴漢と被害者の方の間に割って入った時も、痴漢が実際に痴漢行為をしていたのかどうかは私には断定する事は困難でした。

「痴漢行為」と私が認識しても「痴漢」が(私の目撃証拠を否定し、被害者の証言を拒否し)“そんなことしてねえよ!”と尻をまくったら、(他に、証拠が無いのですから)、その後は水掛け論になってしまうと思ったのでした。

 

それに、“植草は二人の男性に取り押さえられた。そして、一言も発しないまま、京急蒲田駅でホームに降り、駆けつけた駅員に連行されたのだ。”との記述は小説的です。

まるで、駅員がそうなる事態を想定して待ち構えていたみたいです。

 

 そして、『紙の爆弾(鹿砦社:200611月号)』に、高須元仁氏は、次のように記述されております。

 

 植草一秀の事件について気になることは、彼を取り押さえた二人の男とは、どういう素性の人間なのかということだ

そこに何かを感じて仕方がない。手鏡事件は無罪、ハメられたと私は思っている。

今回も、やはりハメられたのではないか。

 それにしても不味いのは、捕まった翌々日の竹中平蔵の辞任だ。小泉政権下における竹中の金融政策に反対する民意代表が植草だった。彼の主張が少しでも通っていれば、これほどまでにアメリカ一辺倒ではないし、あれだけの金が溶けてなくなることもなかった。竹中平蔵は敵前逃亡し、その失敗を追及する急先鋒は叩きのめされた。

 

 ここで、朝日新聞(2006914)の記事を抜粋させて頂きます。

 

 電車内で女子高校生(17)の尻を触ったとして、警視庁は13日夜、名古屋商科大学大学院客員教授の植草一秀容疑者(45)=東京都港区白金台3丁目=を都迷惑防止条例違反の疑いで現行犯逮捕した。逮捕当時、酒を飲んでおり「覚えていない」と否認しているという。

 蒲田署の調べでは、植草容疑者は13日午後10時ごろ、京浜急行の品川駅から京急蒲田駅に向かう電車内で、女子高校生の尻を後ろから触った疑い。この生徒が叫び、乗客が取り押さえた

 

 

 一方、別の痴漢事件の場合の朝日新聞(20061014日)の記事は、次のようです。

 

東武東上線の車内で痴漢をしたとして、埼玉県警新座署は13日夜、同県川越市のアルバイト作業員の男(29)を県迷惑防止条例違反容疑で現行犯逮捕した。男は当初否認していたが、列車に乗り合わせた男性美容師(26)が携帯電話で痴漢行為を録画していたことで観念し、「酔った勢いでやった」と認めたという。

 調べでは、男はこの日午後10時45分ごろ、和光市―朝霞台間を走行中の電車内で、女子大学生(19)の尻に自分の下半身を押しつけた疑い。被害に気づいた美容師が数秒間、携帯電話のカメラで男の顔や犯行の様子を録画。男に「痴漢をしたでしょ」と声をかけ、乗り合わせた大学生(21)と志木駅で駅員に引き渡した。署員は「顔も犯行の様子もよく映っていた。十分、証拠になります」と感心していた。

 

 

 この2つの朝日新聞の記事を見比べますと、

植草氏の場合は、「乗客が取り押さえた」と書かれているだけで、取り押さえた乗客の方の説明はありません。

しかし、もう一方の事件では、「列車に乗り合わせた男性美容師(26)」と「乗り合わせた大学生(21)」と「痴漢」を取り押さえた方々がどのような方かが分ります。

 

 そして、お一人は「携帯電話で痴漢行為を録画していた」為に、次の結末となったのです。

 

男は当初否認していたが、列車に乗り合わせた男性美容師(26)が携帯電話で痴漢行為を録画していたことで観念し、「酔った勢いでやった」と認めたという。

・・・

署員は「顔も犯行の様子もよく映っていた。十分、証拠になります」と感心していた。

 

 でも、植草氏の場合は、現行犯逮捕ということですが、証拠はどうなるのでしょうか?!

警視庁は・・・で現行犯逮捕した。逮捕当時、酒を飲んでおり「覚えていない」と否認しているという。」と言う事なのですから!

 

 「アルバイト作業員の男(29)」の場合は匿名で、はっきりした証拠のない植草氏の場合は実名報道です。

何故なのでしょうか?!

 

 

 そして、今回の植草氏の事件から、(植草氏が実際に犯行に及んだか否かは別としまして)はっきりと再認識できる事があります。

 

 大きな力(これも存在するか否かは別としまして)にとっては、歯向かった者を、この世(社会)から抹殺する事が、いとも簡単に実行可能だと言う事です。

 

 一方、弱い力の私達はどうかと申しますと、昨日も電車(折り返し)を待っていましたら、その電車が到着しドアーが開くや、ギラギラに化粧をした若い女性二人が、乗客が降り始めたばかりなのに、その降車客を押し分けて座席へ向かって突進して行きました。

 

 このような人達の為に、命を張って頑張っている方々がとても気の毒でたまりません!

 

 ですから、大きな力の方々は、テレビなどからくだらない番組を垂れ流しこのような方々を大量生産して、歯向かってくる少数勢力の気力を巧みに殺いでおられるのかもしれません。

 

 恐ろしい事です。

そうだとしたら、どうしてこの国が「美しい国」になれるのでしょうか?!

 

 又、長くなってしまいましたから、そして、私の気力も萎えてきましたから、以下は次の《筑紫哲也氏と植草一秀氏と大きな力(3》へと続けさせていただきます。

 

 

(補足:2007213日)

 

雑誌『紙の爆弾(鹿砦社発行:2007.3号)』に掲載されていたマッド・アマノ氏の「風刺画報 No.6」から、以下の記述を抜粋させて頂きます。

 

 警察のデッチアゲの疑惑が限りなく濃い植草一秀氏の痴漢菟罪事件。その第二回公判が昨年十二月二十日、東京地方裁判所で開かれた。

 なんとここで検察側が立てた証人が車内に「私服のような男性が近づいてきた」と重大な発言をしたのだ。なぜ私服が同乗していたのか?偶然にしてはできすぎじゃないか、というギモンに検察側は答える必要がある。それより何より被害者とされる女子高生が現場で突然泣き出し、両手で覆って顔を見られないようにしたことや、公判に出廷しないことなども明らかにおかしい。この女はもしかすると警察と検察に関係する筋の者かもしれない。


更に、マッド・アマノ氏の「本音のコラッ!ム」からも転載させていただきます。

20070126日(金)  植草痴漢冤罪公判を傍聴した

 植草氏逮捕・長期拘留はどう見ても「冤罪・捏造」であると私は思う。 第三回公判が125日、東京地方裁判所で開かれ私は傍聴した。約40名の傍聴席の空席はなかった。 今回は検察側の証人二人の尋問。 傍聴して感じたことは二人の証人の証言の不自然さが際だっていた、ということだ。逮捕時の一連の処理のなんとスピーディなことか。これは明らかに事前に手ぐすねひいて待機していたとしか言いようがないほど見事なものだ。しかも当事者同士の話し合いの場を恣意的に避けたところがいかにも不自然だ。被告人とされた植草氏が被害者の女子高生と一度も話し合うこともなく現在に至っていること自体、おかしい。 当然ながら植草氏の反論がある。次回29日同じ場所で午前中と午後にかけてたっぷり時間をかけて行われる。 冤罪事件が仕組まれた事と植草氏のりそな銀行インサイダー疑惑追及が何らかの関連があるのでは、ということが次第に明らかになりつつある。★詳しくは植草氏を支援するブログ「神州の泉」をご覧いただきたい。神州の泉http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/akebi/

 

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