批判を無視して福島大惨事を招いた張本人(アベ氏)が批判を非難する
2016年6月20日
宇佐美 保
全くアベ発言には、毎度のこと呆れ果てて、書くのも疲れますが、書かなくてはと思い書き続ける次第です。
日刊スポーツ 6月20日(月)10時6分配信の『安倍首相が民共に「無責任」連呼、批判ばかりと批判』
に於いて、次の記述を目にします
…… 安倍首相は、JR吉祥寺駅前で約20分演説した際、多くの時間を、野党批判と第2次安倍政権の実績アピールに割いた。「子どものころ、人の悪口を言ってはならないと教わった。野党の批判はしたくない」と言いつつ、「無責任」「いいかげん」とたたき続けた。 野党が改憲阻止を訴える中、参院選の争点を「経済対策」と切り出し、「野党はまともな経済政策を持たず、批判ばかり。何をするかを語らない」と指摘。現政権で、有効求人倍率が47都道府県で1倍を超えたが、旧民主党政権では8県だったと主張。「何の結果も残せていない。私たちは結果を出した」と主張し、「気をつけよう。甘い言葉と民進党だ」と、皮肉った。 |
先ずは、「子どものころ、人の悪口を言ってはならないと教わった。野党の批判はしたくない」では、それに続く記事通りでもあり、もっともっと大切なことを教わるとか、自ら獲得して来るべきであったことが山ほどある筈です。
勿論、「他人の批判には素直に耳を傾ける」も然りです。
そして、なんといっても「野党はまともな経済政策を持たず、批判ばかり。何をするかを語らない」と宣うアベ氏は、共産党の吉井英勝衆院議員(当時)の「原発批判」を無視して、福島に大惨事をもたらした張本人なのです。
詳細は、リテラ『【特別企画】思い出せ! 安倍首相は福島原発事故の主犯だった!(前)
安倍首相が原発事故前に「全電源喪失はありえない」と地震対策を拒否していた』
をご参照下さい。
ここではその記述の一部を引用させて頂きます。
……、福島原発の事故に関して安倍首相はきわめて直接的な責任を負っている。第一次政権で今と同じ内閣総理大臣の椅子に座っていた2006年、安倍首相は国会で福島原発事故と同じ事態が起きる可能性を指摘されながら、「日本の原発でそういう事態は考えられない」として、対策を拒否していたのだ。 ……原発事故の5年前に、国会質問でその可能性が指摘されていたのだ。質問をしたのは共産党の吉井英勝衆院議員(当時)。京都大学工学部原子核工学科出身の吉井議員は以前から原発問題に取り組んでいたが、2006年から日本の原発が地震や津波で冷却機能を失う可能性があることを再三にわたって追及していた。3月には、津波で冷却水を取水できなくなる可能性を国会で質問。4月には福島第一原発を視察して、老朽化している施設の危険性を訴えていた。 そして、第一次安倍政権が誕生して3カ月後の同年12月13日には「巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問主意書」を政府宛に提出。「巨大な地震の発生によって、原発の機器を作動させる電源が喪失する場合の問題も大きい」として、電源喪失によって原子炉が冷却できなくなる危険性があることを指摘した。 ところが、この質問主意書に対して、同年12月22日、「内閣総理大臣 安倍晋三」名で答弁書が出されているのだが、これがひどいシロモノなのだ。質問に何一つまともに答えず、平気でデタラメを強弁する。…… 安倍首相はこんな答弁をしている。 「外部電源から電力の供給を受けられなくなった場合でも、非常用所内電源からの電力により、停止した原子炉の冷却が可能である。」 …… 重ね重ね言うが、福島原発が世界を震撼させるような重大な事故を起こした最大の原因は、バックアップ電源の喪失である。もし、このときに安倍首相がバックアップ電源の検証をして、海外並みに4系列などに増やす対策を講じていたら、福島原発事故は起きなかったかもしれないのだ。 だが、安倍首相はそれを拒否し、事故を未然に防ぐ最大のチャンスを無視した。これは明らかに不作為の違法行為であり、本来なら、刑事責任さえ問われかねない犯罪行為だ。 ところが、安倍首相はこんな重大な罪を犯しながら、反省する素振りも謝罪する様子もない。それどころか、原発事故の直後から、海水注入中止命令などのデマをでっちあげて菅直人首相を攻撃。その罪を民主党にすべておっかぶせ続けてきた。 その厚顔ぶりに唖然とさせられるが、それにしても、なぜ安倍首相はこれまでこの無責任デタラメ答弁の問題を追及されないまま、責任を取らずに逃げおおせてきたのか。 この背景には、いつものメディアへの恫喝があった。そのへんの事情は後編でお届けしよう。 (エンジョウトオル) 【後編へ続く】 |
この記述の通りにアベ氏の「厚顔ぶりに唖然とさせられ」ますが、本当に「なぜ安倍首相はこれまでこの無責任デタラメ答弁の問題を追及されないまま、責任を取らずに逃げおおせてきたのか。