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コラムニストの品性

2005年8月28日

宇佐美 保

 先ずは、週刊文春(2005.8.4号)の中村うさぎ氏による「尻を拭かせた女王様」とのコラムの抜粋を掲げます。

(中村氏は、自らを「女王様」と称しています)

 

 先日、女王様は友人の結婚披露宴に招かれ、そこで珍しく泥酔した挙句、前代未聞の大惨事を引き起こしてしまった。

┈┈┈┈

 そうよっ!早い話がウンコ漏らしたのよっ! どしぇ-つ、サイテー!!!

 残念ながら、その時の女王様の記憶は、きわめて断片的である。白ワインのボトルに口を当て、すっかり調子に乗ってグビグビと一気飲みしたことは憶えているのだが、それから何が起きたのか、次のシーンはレストランのトイレの洗面台で前屈みになって一生懸命にパンティを洗っている自分がいて、その私のドレスを背後から友人(←オカマ)が尻も露わな状態にたくし上げ店のおしぼりでゴシゴシと拭いてくれているのであった。そう、女王様のウンコまみれの尻をね。

┈┈┈┈

 後日、女王様の泥酔ぶりをしっかりビデオ録画した友人に見せてもらったのが、大勢の男たち(オカマ)に囲まれて胸も尻も丸出しにして暴れる女王様の画像は、まるでレイプ物のAVみたいだった。┈┈┈┈

 

 酒を飲みすぎて、上から又、時には下から出されて(パンティウンコまみれにして)しまう事は、誰しも(?)間々あることでしょう。

この件はさておきまして、私が嫌だなと思ったのは、その「ウンコまみれパンティレストランのトイレの洗面台」で洗った事です。

便器で何故洗わなかったのですか?

便器は他人のウンコで汚れて汚いから?

 

 だとしたら、中村氏のウンコを洗った洗面台は次に使う人にとっては便器的存在になります。

(ご自宅の洗面台で洗ったのなら文句は言いません)

 

 更に、「店のおしぼりでウンコまみれの尻を」ゴシゴシと拭いた事です。

そのウンコ拭いた「店のおしぼり」は、中村氏が買い取ったのですか?

何故、ハンカチで拭かなかったのですか?

(ご自宅のおしぼりで拭いたのなら文句は言いません)

 

ウンコ漏らした時は、気が動転していて洗面台で洗ったり、お店のおしぼりで拭いてしまう間違いも起こしましょう。

しかし、時が経ち、その上、週刊誌のコラムに書こうという段階になったら、私が今書いた点が、頭の片隅にも上ってきて欲しいものです。

(だとしたら、コラムに書くのを差し控えるべきです)

 

 中村氏は、「コラムはどんなに下卑た話でも面白ければそれで良い」と考えておられるようです。

その為に、最後に「女王様の泥酔ぶりをしっかりビデオ録画した┈┈┈┈画像は、まるでレイプ物のAVみたいだった」と書き加えているのです。

 

 中村氏は、敢えて、自虐的な書き方を取られているようですが、その対極的立場で、林真理子氏が書かれています。

 

その一例は、週刊文春(2004.10.21号)の林真理子氏による次なるコラム(の一部)です。

 

 子どもや若い女性といった、弱い人間を車を使って誘拐する人間が、ニュースをにぎわせることがある。

見るからに品性下劣といった顔つきだ。こういう時、私はしみじみとした感慨にうたれる。

こういう人間でさえ、車に乗れるんだなあ、ちゃんと免許証を持ってんだなあ┈┈┈┈」

 というのも、私が車の免許証を所持していないからであろう。こんな人は今どき珍しい。┈┈┈┈

 

 私は、「どんな極悪人といえども、私よりも優れた点を沢山持っている、ただ、何処かの歯車が狂って(或いは狂っていて)、犯行に及んだのであって、本質的には、自分も彼らと大差ないのだから、歯車が狂わないように!」と日々自戒している積りです。

 

 ところが、この林氏の記述を見て、林氏は御自分が「見るからに品性下劣といった顔つきの犯罪人」とは別人種と考えている!と感じ、びっくりしました。

 

 中村うさぎ氏は、かの公正中立なNHKテレビにも出演していました。

又、林真理子氏は数々のベストセラーを世に送り出しているようです。

そして、このような方々が、日本人を導いてゆくのですから、これからの日本はどうなって行くのでしょうか?

 

 不安でなりません。

ですから、今回は、こんなことを書いてみました。

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